思考が止まらなくなる本当の理由
「頭の中がずっと忙しい」
「同じことを何度も考えてしまう」
「不安や心配が止まらない」
こうした状態に悩んでいる方はとても多く、
多くの場合「気にしすぎ」「考え方のクセ」「性格の問題」と片付けられがちです。
しかし実際には、
脳の機能低下と感覚情報の偏りによって起こっているケースが非常に多い、
ということが近年分かってきています。
この記事では、
- なぜ思考がぐるぐる止まらなくなるのか
- なぜ考えようとするほど悪化するのか
- なぜ身体からのアプローチで改善するのか
を、脳の働きから分かりやすく解説します。
思考を止める役割を担う「内側前頭前野」
私たちの脳の中には、
思考をまとめ、終わらせる役割を担う場所があります。
それが「内側前頭前野」です。
内側前頭前野は、
- 感情にブレーキをかける
- 危険予測を現実的に調整する
- 「今は考えなくていい」と判断する
- 安心感を保つ
といった働きをしています。
この部位が正常に働いていると、
「まあ大丈夫だろう」
「今は休もう」
と、自然に思考を切り替えることができます。
なぜ思考が止まらなくなるのか
慢性的なストレス、痛み、不安、疲労が続くと、
内側前頭前野の働きは徐々に低下していきます。
すると、
- 思考のブレーキが効かなくなる
- 不安や危険を過剰に予測する
- 同じ考えが何度も反芻される
といった状態が起こります。
このとき重要なのは、
「自分で考えている」のではなく
「考えさせられている」状態になっている、という点です。
つまり、意志の問題ではありません。
考えれば考えるほど苦しくなる理由
多くの方は、思考を止めようとして
- 前向きに考えようとする
- 原因を分析しようとする
- 自分を納得させようとする
といった行動を取ります。
しかしこれは、
すでに機能が落ちている内側前頭前野を
さらに酷使する行為でもあります。
ブレーキが効かなくなった車で、
必死にブレーキを踏み続けているようなものです。
その結果、
「考えれば考えるほど不安になる」
「頭が休まらない」
という悪循環に入ってしまいます。
カギを握るのは「島皮質」
ここで重要になるのが「島皮質」です。
島皮質は、
- 呼吸
- 心拍
- 内臓の感覚
- 筋肉や関節の状態
など、
今の身体の状態を感じ取る中枢です。
島皮質がしっかり働くと、
脳は「今・ここ・安全」という情報を受け取ります。
この情報が入ることで、
過剰な警戒モードが解除され、
思考も自然に落ち着いていきます。
内受容感覚と固有受容感覚が思考を鎮める
島皮質を活性化させるのが、
【内受容感覚】
呼吸や心拍、内臓の動きなど
体の内側の感覚
【固有受容感覚】
関節の位置、筋肉の張り、重心など
体の位置情報
これらの感覚が正確に脳へ入ると、
- 身体が落ち着く
- 情動が安定する
- 思考中枢への負担が減る
という変化が起こります。
結果として、
考えを止めようとしなくても、自然に静まるのです。
なぜ「身体から」アプローチすると改善が早いのか
内側前頭前野が低下している状態では、
言葉や理屈は届きにくくなっています。
一方で、
- 呼吸を整える
- 姿勢を変える
- 関節や筋肉に適切な刺激を入れる
- ゆっくりした動きを行う
といった身体からの刺激は、
ダイレクトに島皮質へ届きます。
身体が先に落ち着くことで、
脳全体のバランスが整い、
結果として思考も整理されていくのです。
まとめ|思考より先に、身体を整える
考えすぎてしまう状態は、
- 意志が弱いから
- 気持ちの持ちようが悪いから
ではありません。
脳と感覚のバランスが崩れているだけです。
身体 → 感覚 → 島皮質 → 内側前頭前野 → 思考
この順番を意識することで、
無理なく、自然に回復への道が開けます。
考えすぎてしまう人ほど、
「考える」のを一度手放し、
「感じる」ことから始めてみてください。
それが、
本当の意味で思考が静まる第一歩になります。
ジョイントケア整体院でのアプローチ
当院では、カイロプラクティックによる全身の調整と体性感覚のパーソナルトレーニングで改善のお手伝いをしております。
体性感覚のトレーニングは、ゲーム感覚で楽しみながら行うことができるので、老若男女どなたでも受けていただくことができます。
カイロプラクティックでは、トムソンテクニックとアクティベーターという神経伝達改善に特化した手法を用いるため、安全かつ効果的に改善を目指せます。
考え過ぎてしまう、思考がグルグルと止まらなくなる
といったことでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。


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