
辛くて辛くて
「肩ごともぎ取ってしまいたい!!」
気持ちはすごく分かります。
でも残念ながら、コリが起こっている部分を運よくもぎ取れたとしても、きっとまたあなたは肩こりになります。
なぜなら「コリが起こる仕組み」を理解していないからです。
今回は、多くの人を悩ませる”コリの正体”について、考えていきましょう。
まずは結論から!!
【コリの正体】
①筋肉が慢性的に緊張することで血流が悪くなる
②老廃物が流れていかない。さらに組織が酸欠を起こす
③発痛物質が末梢神経を刺激する
④脳が痛み(コリ)を認識する
=コリを感じる
⑤コリ(痛み)によるストレスが交感神経を優位にする
⑥さらに筋肉が緊張する
⑦ ①〜⑥の負のループ
コリの中身

「肩ごともぎ取ってしまいたい!!」
というあなたの願いが叶ったとして、コリの部分を切除できたとしましょう。
手に取った”忌々しいコリ”の中身には何が入っていると思いますか?
・ゴロッとした球状の”コリの塊”が入っている?
・ドロッとした汚れた液体で満たされている?
確かに何か物体が入っていそうな気もしますが…
不正解です。特別何も入っていません。
実はコリの中身はただの「筋肉の繊維」。
コリの中身には得体の知れない物質が存在するのではなく、そこに存在するのはうまく緩むことができなくなった筋肉、力が抜けなくなった筋肉です。
コリが強いあなたは「筋肉がうまく弛緩できない状態である」と言えます。
「部分的な筋肉の緊張」がずーっと続いてしまっていて、緩まることができなくなってしまっているのです。
POINT
僕はイメージ(想像)を用いた心理療法を実践しているのですが、「自分の体に対してどのようなイメージを持っているか」というのは症状にすごく影響を及ぼします。
「自分の腰はガラスのように脆い」と思っている人は実際に腰を痛めやすいし、
「肺は鎖骨のすぐ下ぐらいまでしかない」と思っている人の呼吸はとても浅く、「肺はお腹の中央部まで広がっている」と思っている人は深い呼吸ができています。
「首にロープが巻かれているような感覚で苦しい」という方に、”首のロープを取り払ってリラックスするイメージ療法”だけで劇的に症状が改善できたこともあります。
それぐらいイメージが体に及ぼす影響は大きいです。
「肩にゴロッとした球が入っている」「汚れた液体で満たされている」と思っている人はそのイメージをまず捨てましょう。
安心してください。何も入っていません。
頑張りすぎて、力を抜くことを忘れているだけなのです。
なぜあなたの筋肉はカチコチなのか
「コリ」について理解するには筋肉の構造をちょっと知っておく必要があります。
筋肉を解剖してみるとこのようになっています↓

筋肉を構成する1つの細胞を「筋繊維」といい、筋繊維の中に存在する細い繊維を「筋原繊維」といいます。
筋肉の構造はパスタの束に例えて考えてみるとイメージしやすいです。

パスタ1本=筋繊維
まとめてしばったもの=筋束(筋繊維束)
パスタの束をまとめて袋に入れた状態=1つの筋肉
このような仕組みになっています。
パスタ1本の中にはさらに極細の「筋原繊維」があり、その中には筋肉を収縮するためのシステムがあります。
簡単にいうと
「筋肉を収縮しろ」という信号が伝わると、細胞からカルシウムイオンが放出され、力持ちの「ミオシン君」がロープ(アクチン)を掴んで引っぱる作用が働きます。
その結果として、ロープが手繰り寄せられて「筋収縮」が起こります。

※今回は詳細は割愛しますが、気になる方は「アクチン・ミオシン滑走説」と調べてみてください。

筋肉が必要に応じて収縮する、その後に適切に弛緩できれば問題はありません。
しかし、何らかの理由(後から説明する神経伝達の乱れなど)によって、ずっと筋肉が収縮した状態が続いてしまうと、カルシウムイオンが大量に放出されて、さらに筋肉が収縮してしまいます。
すると、次第に筋肉の弛緩のために必要なエネルギー(ATP)が枯渇してしまい、収縮しっぱなしになってしまいます。
筋肉の緊張を緩めるパワーがなくなってしまうわけです。
筋肉に力を入れるためにはエネルギーが要りそうですが、「緩むためにエネルギーが必要」というのは少し意外かもしれません。
このようにして、うまく緩むことが出来ず硬くなった筋肉が「コリ」の正体です。
POINT
「筋肉の質が悪いと整骨院で言われました」というお話をよく耳にします。
僕はこの「筋肉の質が悪い」という言葉、嫌いなんです。笑
「筋肉の質が悪い」とか言われると”筋肉パスタ”の1本1本がパサパサカチコチになっているような感じがしませんか?
そんなことはありません。
肩がめっちゃこっているからといって、パスタ自体の質が悪くなっているのではないのです。
無意識的にパスタの束をギュッと強く握りしめてしまっているから硬くなっている
そんな感じのイメージの方が正しいです。
筋肉の質が悪いんじゃなくて、筋肉を支配する神経にエラーが起こっているだけ。
もう少し読み進めてもらうと理解しやすいかも。
少なくともあなたの筋肉の質は悪くないです!!
コリを根本改善するためには

ここまでの話をまとめると
①筋肉が緊張しっぱなしで、弛緩できなくなってしまっている
②血流が悪くなり老廃物が流れなくなる
③脳が痛み(コリ)を認識する
④コリが起こる
ということでした。
コリを一時的に緩めるためには、ご存知の通り揉んだり温めたりすると良いです。
②のところを改善することで、一時的に血液が流入し老廃物が流れていってくれるからです。
ただし根本改善において重要なのは①の筋肉が緊張しっぱなしで、弛緩できなくなっている状態を改善することです。
ここが改善されないことには、筋緊張が筋緊張を生む「負のループ」を断ち切ることができません。
筋肉が緊張しっぱなしで、弛緩できなくなっている原因は一言でいうなら「神経伝達のエラー」です。
・デスクワークなどの同一姿勢
・運動不足、運動のしすぎ
・事故など身体に強い衝撃が加わる
・妊娠、出産
・疲労の蓄積
・心理的なストレス など
これらの原因が重なることで、背骨から全身の筋肉に伝わる神経の伝達にエラーが生じます。
すると、筋肉に過度な緊張が生じたり、脳が危険を感じて痛みを強く発したり、痛みを制御する機能が低下してしまったり、自律神経の乱れが起こったり…
といった不調につながるわけです。
まとめ
さて…そろそろまとめます。
今回説明した「コリの正体」に立ち向かっていくには、どのようなことすると良いのか。
当院で最も良い改善策だと考えているのが以下のようなケアです。
★カイロプラクティック
・背骨や骨盤の調整を行うことで筋緊張が起こる原因にアプローチできる
(カイロプラクティックについて)★運動療法
・筋肉の収縮、弛緩を正しく行えるようにトレーニングする
(パーソナルトレーニングについて)★食事療法
・そもそもエネルギー(ATP)が不足していると筋肉が弛緩しにくいため、体に合った食事法を実践する
これらのケアは当院にてワンストップでサポート可能です。
カイロプラクティック施術において必要なスキル・知識、専用ベッドやトレーニングマシンも揃っていますし、分子栄養学やメタトロンを用いた食事指導も行うことが出来ます。
硬くなっている筋肉を緩めることも大切ですが、「筋肉が硬くなっていなきゃいけない理由をなくす」ということがすごく大切です。
一時の改善ではなく、本質的な改善を目指したいなら当院にご相談くださいね。


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